2021-01-01から1年間の記事一覧

皮質脊髄路の興奮性と歩行回復の関係

本日は、「皮質脊髄路の興奮性が歩行回復にどのように影響するか」について、 スライドを提示しながらお話していきます。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- ①健常人の定常歩行時におけ…

パーキンソン病のすくみ足について

パーキンソン病患者のすくみ足について調べる機会があったため、今回はすくみ足の生じる神経学的メカニズムとすくみ足に対するリハビリテーションについて、文献ベースに話していきます。 ----------------------------------------------------------------…

大脳基底核の運動制御

今回は、大脳基底核やパーキンソン病について調べる機会があったため、 その情報を論文ベースで載せていきます。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- 1,大脳基底核は最古の脊椎動物が存在…

皮質脊髄路の残存性は下肢機能や歩行機能を予測する

今回は、脳卒中後の神経可塑性と下肢機能・歩行能力の回復についてです。 特に上肢の研究に関しては、脳卒中後の損傷半球および非損傷半球の活性化と上肢機能との関連が多く検証されていますが、下肢機能や歩行能力については限られています。そのため、今回…

重度脳卒中患者の神経可塑性についてのモデル

現在、脳卒中患者に対して、神経可塑性を促進するための刺激両方(tDCSやTMSなど)が使用されるようになってきています。しかし、神経可塑性のパターンは個人によって異なり、特に重症度や病期に大きく左右されます。ここでは、特に重度な脳卒中患者に対して、…

パーキンソン病患者の歩行特徴(バイオメカニクスとニューロメカニズム)

今回はパーキンソン病患者の歩行特徴についてです。 以下のレビューを中心に話します。(他の文献からも多数引用しています) Neural Control of Walking in People with Parkinsonism.D. S. Peterson and F. B. Horak,2016 ---------------------------------…

脊髄損傷後(CST)の回復には脳の可塑性が関与する

脊髄損傷(SCI)患者の運動機能回復と脳の可塑性との関係についての以下の文献を紹介します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------- Motor Recovery at 6 Months After Admission Is Related …

歩行適応に関わる領域

スプリットベルトでの歩行適応に関わる領域

脳卒中後の脊髄ショックから痙縮発生まで

脳卒中後の脊髄ショックから痙縮発生まで

筋シナジーとバイオメカニクス的歩行の質の関係

筋シナジーとバイオメカニクス的歩行の質の関係

歩行の代償戦略

歩行の代償戦略

脊髄損傷後の可塑性には、脊髄介在ニューロンが重要

脊髄損傷後の脊髄介在ニューロンの可塑性

小脳と歩行適応

小脳と歩行適応

大脳皮質(皮質脊髄路)と歩行制御

大脳皮質(皮質脊髄路)と歩行制御

脳損傷後(大脳皮質や皮質脊髄路)の可塑性 レビュー

脳損傷後の可塑性 レビュー

皮質脊髄路(CST)が下行する脊髄の外側部分の損傷は、脳の様々な領域を活性化させます

CSTが下行する脊髄の外側部分の損傷は、脳の様々な領域を活性化させます

大脳皮質(皮質脊髄路)と歩行

大脳皮質(皮質脊髄路)と歩行

皮質脊髄路(CST)損傷後の可塑的変化は、運動機能を必ずしも回復するとは限りません

CST損傷後の可塑的変化は、運動機能を必ずしも回復するとは限らない

皮質脊髄路(CST)損傷後早期には網様体脊髄線維が可塑性に関与する

CST損傷後早期には網様体脊髄線維が可塑性に関与する

皮質脊髄路損傷後には、非損傷側の皮質脊髄路や大脳皮質が回復をアシストする

片側のCSTが損傷すると、それと対側の上下肢の運動麻痺が出現します。 このとき、損傷を免れたCSTや大脳皮質が運動麻痺の回復に貢献するといういう考えが広く知られるようになったように思います。 今回は、動物実験ではありますが、この証拠となる以下二つ…